山根木材福岡支店の改装プロジェクトに引き続き、広島工業大学杉田宗研究室は、福山支店の改装プロジェクトにて、木組み階段・パーテーションを設計し、設計から施工まで行った。私は今回のプロジェクトでも設計から施工まで主体的に関わり、福岡支店からさらに生産性を考慮した木組み
システムを考案した。
 前回のプロジェクトでは多くのパーテーションを効率よく製作するために、生産性の高いデザインを模索したため、装飾以外の機能を持たせることができなかった。今回のプロジェクトでは、階段としての構造デザインのアップデートや加工データやモデルデータを一気通貫で作成できるように情報管理のアップデートにも試みた。
 木組み階段は、前回のプロジェクトで製作した木組みシステムから、階段としてのデザインにアップデートし、構造最適計算も参考にしながら、デザインを考えた。規則性のある木組みが重なり合うデザインにすることで、引き締まった印象のある階段となった。
 木組みパーテーションは、外からの流れを室内に取り込むようなグラデーションのデザインとした。柱材のデザインは全て異なるが、情報管理のアップデートにより、効率よく加工データが作成できるため、グラデーションデザインが実現できた。
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